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電話加入権とは
電話加入権とは、電話回線を使用する際に必要な権利のことを言います。電話回線の新たな設置を申し込む場合、電話インフラを整備するために必要になる資金である施設設置負担金の一部を加入者が負担することによって与えられる権利であり、いわゆる「電話加入権」のことを指します。電話加入権というのは俗称であり正式名称はとくに定められていませんが、NTTグループも施設設備負担金を支払った後については電話加入権という言葉を一般的に使用しています。
施設設置負担金制度とは
施設設置負担金とは、電話インフラを整備する際に必要な資金の一部を加入者が負担する制度です。これを支払うことで電話に加入する権利、いわゆる「電話加入権」が与えられます。
電話が広く一般家庭に普及してきた1890年代には、当初は電話加入権の概念はなく無料で電話回線が設置することができました。しかし、電話交換規則が制定されるとともに加入登記料制度が発足し、これが「電話加入権」のはじまりとされています。負担金制度はもともと、戦後復興期に電電公社(当時)が電信柱や電話線などの電話通信網や、インフラ整備をしていた際、自己資金による整備では追いつかなかったために、加入者に負担の一部を求めたものがはじまりでした。ただ、現在ではインフラ整備も整いその役目を終えつつあることから、施設設置負担金制度を廃止すべきという議論もあります。
加入権は買うべきか
「加入電話・ライトプラン」は、利用できるサービスに違いはありませんが、電話加入権の初期費用がかからない分、基本料金が割高になり「加入電話」と比べると割高になります。加入権を購入すると基本料金を月々262.2円安くできるというメリットがあります。
「加入電話・ライトプラン」を現在利用している人でも、あとから電話加入権を入手して使用することができ、ご家族などの休止中の加入権を名義変更し利用すれば基本料金が安くなります。また、電話加入権を持っていない場合、加入権を新たに購入することで毎月の基本料金を抑えることも可能です。最近では加入権が格安で売られていることも多く、それを利用する手段もあります。例えば電話加入権を3,150円で購入した場合、約12ヶ月で元が取れる計算となり、1年以上電話を利用するのであれば電話加入権を購入したほうがお得だと言えそうです。