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企業活動に電話は欠かせないツールなのは言うまでもありません。その電話についてですが、長く使われてきたアナログ回線の電話から、光ファイバー回線の電話へとインフラの移行が急速に進んでいます。でもちょっと待ってください、担当さん。ひかり電話とはどんなものか、正確に知っていますか。そして、デメリットがあることもしっかり認識しておくべきでしょう。
現時点では電話番号を持ってのキャリア変更は不可
ひかり電話は、NTT東日本/西日本が提供するBフレッツ(インターネット網)を利用するIP電話です。そのため、電話加入権が必要ありません。今の時代にインターネットは必須のビジネスツールなので、インターネットと併用できるひかり電話が注目されています。ただし、全部をひかり電話に切り替えた場合にはデメリットもある、ということを知っておきましょう。
まず、ひかり電話で新たに電話番号を取得すると、ひかり電話専用番号帯からの番号発行となるため、後々その番号を他の通信事業者が提供するサービスに持ち込むことができません。もし他の通信事業者に乗り替える場合、電話番号が代わるということを覚えておいてください。しかも、同じNTT東日本/西日本のISDNやアナログ回線へも移行できないのです。ただし、これは近い将来、ナンバーポータビリティ制度が整備され、同じ番号を引き継ぐことが可能になりそうなので、大きな問題ではないかもしれません。
回線数に制限がある?
通常のひかり電話は2回線まで、ひかり電話オフィスタイプは8回線まで増やすことが可能です。しかし、それ以上の回線が必要になった場合は、ひかり電話ビジネスタイプを選ぶしかありません。このビジネスタイプは、フレッツ光もベーシックタイプとなるため、月額利用料が高くなり、1回線あたりの使用料も発生するため、コスト削減になるかは微妙なところになります。8回線以上になったら会社の代表番号は異なっても構わないという企業や、基本料金が高くなるのは困るという企業なら、ひかり電話オフィスタイプを選んだほうがいいでしょう。また、いったんNTT東日本/西日本のアナログ回線(アナログ固定電話とISDNインターネット回線)で新規番号を取得しておいて、その後にお得な回線へ乗り換えるという方法もありますので、お気軽にご相談ください。