インターネット回線を契約したいけれど、種類が多くてどれを選べばいいのかわからないと感じていませんか?本記事では、インターネット回線の特徴や選び方、契約・申し込みの流れ、光回線が有利な理由などを初心者にもわかりやすく解説します。
引っ越しや起業・開業に伴い、インターネット光回線を引きたいという方はぜひ参考にしてください。
主要なインターネット回線の種類と特徴|選び方の基礎知識
インターネット回線の種類は、大きく「有線タイプ」と「無線タイプ」の2種類に分けられます。
本記事では、「有線タイプ」のインターネット回線について触れていきます。
ちなみに、「無線タイプ」とはポケットWi-Fiやスマホのテザリング機能を活用したインターネット回線のことです。
光回線とは?|高速通信が可能なインターネット回線の仕組み
「有線タイプ」で、最も主要なインターネット回線が「光回線」です。
データの送信には銅線ではなくガラス線が利用されています。
ガラス線の中を電気ではなく光が移動することで、音声やデータがやりとりされる仕組みです。
光回線のメリットは、他の回線に比べて通信速度が速いことです。
安定した高速通信が可能なため、多くの方に利用されています。
光回線を提供している事業者は複数ありますが、利用者数が最も多いのはNTTが提供している「フレッツ光」です。NTT東日本とNTT西日本ともフレッツ光を提供しているため、全国ほとんどの地域で光回線を利用できます。
他にも、携帯会社系の「auひかり」「ソフトバンク光」「ドコモ光」や「NURO 光」などがあります。
参考記事:FTTHの2023年度純増数は100万件割れ ≪ プレスリリース | 株式会社MM総研
CATV回線
CATV回線を利用する場合は、ケーブルテレビの回線を引く必要があります。
ケーブルテレビの契約や契約予定の方であれば、セット契約でお得に利用できる場合もあります。
しかし、インターネットのみを利用したい場合は、月額料金が割高かつインターネットの通信速度も光回線より劣る場合があるため、注意が必要です。
ADSL回線
ADSL回線は、NTTが提供しているアナログの電話回線です。光回線の普及前は、よく利用されていました。
2024年3月31日にサービスが終了することもあり、現在ではあまり使われていない回線です。
参考記事:ADSLサービスの提供終了について | インターネット・固定電話 | ソフトバンク
ISDN回線
ISDN回線は、アナログ回線で使われている銅線を利用したインターネット回線です。通信速度が遅いため、ADSL回線同様、現在ではあまり利用されていません。
参考記事:「フレッツ 光ライト」等の終了に向けた移行措置等について | お知らせ・報道発表 | 企業情報 | NTT東日本
プロバイダーとは?|インターネット接続に必須の事業者
プロバイダーとは、インターネット接続を提供する事業者のことです。
インターネットやメールを利用するためには、回線の契約とは別にプロバイダーの契約が必要です。
【目的別】インターネット回線の選び方|通信速度・料金・エリアで比較
インターネット回線を選ぶ際には、ご自身の利用目的に合ったサービスの選択が重要です。以下に、具体的な選び方のポイントをご紹介します。
1.利用目的を明確にする
オンラインゲーム、動画視聴、リモートワークなど、主な利用目的を整理しましょう。利用目的によって、必要な通信速度や回線の安定性が異なります。
2.必要な通信速度を確認する
利用目的に応じて、必要な下り・上りの通信速度を確認しましょう。オンラインゲームや高画質動画の視聴には、高速な通信速度が必要です。
3.提供エリアを確認する
お住まいの地域で利用可能な回線業者を調査しましょう。光回線は、地域によって利用できる業者が異なります。
4.料金プランを比較する
各社の月額料金、初期費用、キャンペーン情報を比較検討しましょう。料金だけでなく、通信速度やサポート体制も考慮します。
5.プロバイダーを選択する
提供されるプロバイダーの「通信速度」「サポート体制」「料金」「キャッシュバックキャンペーン」などを比較し、最もコストパフォーマンスが高いものを選びましょう。
上記のポイントを参考に、あなたにぴったりのインターネット回線を見つけてください。
通信速度で選ぶ
一般的に、下り通信速度が100Mbps以上あれば、インターネットを快適に利用できます。光回線の通信速度は、一般的に1Gbps以上です。1Gbpsは100Mbpsの10倍ですから、とても高速にインターネットを利用できます。
回線種別 |
通信速度 |
光回線 |
1Gbps |
CATV回線 |
80Mbps〜100Mbps |
ADSL回線 |
50Mbps |
ISDN回線 |
64kbps |
※2021年11月26日時点
※下り最大速度の平均値で比較しています。
参考記事:回線別のインターネット速度の平均は?基準となる速度について解説 | 地域ド密着の情報マガジン トコマガ!
インターネット通信量で選ぶ
インターネットの通信量が少ない方は、低額で始められる従量課金プランがおすすめです。
インターネットの通信量が増えたタイミングで、定額プランに変更することもできます。
なお、NTTのフレッツ光は、一般的に通信量は無制限です。
必要な通信量がわからない場合は、インターネットを利用する目的などを元に、契約前に業者に相談してみましょう。
対応エリアで選ぶ
光回線の主な提供者であるNTTは、全国でサービスを展開しています。あなたの地域ですぐに利用できるのはもちろん、引っ越したあとでも同じサービスを利用できる利点があります。
回線種別 |
主な対応エリア |
光回線 |
47都道府県 ※¹ |
CATV回線 |
16都道府県 ※² |
ADSL回線 |
47都道府県 ※³ |
ISDN回線 |
47都道府県 ※⁴ |
※2021年11月26日時点
※¹ フレッツ光の場合、一部対象外の地域もあります
※² J:COMの場合、一部対象外の地域もあります
※³ フレッツ・ADSLの場合、新規契約終了している地域もあります
※⁴ フレッツ・ISDNの場合、新規契約終了している地域もあります
参考記事:インターネット回線の種類と調べ方 環境の確認方法と乗り換え先を選ぶポイント | NTTコミュニケーションズ 法人のお客さま
月額料金で選ぶ
料金の安さは重要な要素ですが、通信速度や安定性、サポート体制なども考慮しましょう。
利用状況によっては、オプションサービスや割引キャンペーンなども活用することで、よりお得にインターネットを利用できます。
最新の料金プランについては、各社の公式サイトでご確認ください。
回線種別 |
通信速度 |
光回線 |
3,000~5,000円 |
CATV回線 |
5,000~6,000円 ※¹ |
ADSL回線 |
5,000円程度 |
ISDN回線 |
3,000円程度 |
※2021年11月26日時点
※あくまでも相場金額での比較となります
※¹ ケーブルテレビとセットの金額です
参考記事:フレッツ光プラン一覧 | フレッツ光公式 | NTT東日本 | 光回線のインターネット接続ならFLET'S光
【初心者向け】インターネット回線の契約・申し込みの流れ
インターネット回線の契約・申し込みは、初めての方には少し複雑に感じるかも知れません。ここでは、契約・申し込みから開通までの流れと、注意すべきポイントをわかりやすく解説します。
スムーズなインターネット利用開始のために、ぜひ参考にしてください。
1、回線事業者の選定
まずは、インターネット回線事業者を選定しましょう。
2、プロバイダー業者の選定
一部の回線事業者はプロバイダーもセットになっている場合もありますが、通常はプロバイダー業者の選定が必要です。
一般的には、月額料金で選ばれる方が多いようです。
3、利用プランの選定
インターネットの利用頻度や必要な通信速度を考慮して、利用プランを決めましょう。
インターネットの利用量が多い方は、定額プランがおすすめです。
定額プランは使い放題のため、安心して利用できます。
※回線事業者によっては、利用上限を設けている場合もあるため、利用時によく確認しましょう。
4、契約・工事日の調整
回線事業者・プロバイダーと契約します。
希望工事日がある場合は、契約前に相談しましょう。
繁忙期には、契約から工事まで1ヶ月程度かかるケースもあるため、急ぎの場合には注意が必要です。
工事当日まで、ポケットWi-Fiを貸してくれる業者もあります。
5、開通工事
インターネットの利用には、開通工事が必要です。
近くの電線から利用場所まで、インターネット回線を引く工事です。すでに回線が通っている場合は、工事不要で利用可能なケースもあります。
回線が通っていない場合の費用は、一般的に数万円かかります。
【光回線】よくある質問と疑問|契約・申し込み前に確認すべきこと
光回線は、他の回線と比較して高速かつ低費用で利用できるサービスです。光回線を契約・申し込み前の、よくある疑問点を解決しましょう。
Q1:インターネット光回線の工事にはどのくらいの時間がかかりますか?
A1:通常、工事は数時間で完了しますが、地域や建物の状況によって異なります。事前に業者に確認することをおすすめします。
Q2:引っ越し先でも現在のプロバイダーを継続利用できますか?
A2:提供エリア内であれば継続利用可能です。引っ越し前にプロバイダーに連絡し、手続きを確認してください。
Q3:光回線とCATV回線の違いは何ですか?
A3:光回線は光ファイバーを使用し、高速で安定した通信が特徴です。CATV回線はケーブルテレビの回線を利用しており、光回線に比べると速度が不安定になることがあります。また、CATV回線は上り(アップロード)速度が遅めな点がデメリットです。
【体験談】光回線の契約・申し込み | 私の場合はこうだった!
株式会社KIKUNOBU様は、初めて光回線を契約する際の経験をこう振り返ります。
「初めて光回線を契約するとき、どの回線を選べばいいのか、料金はどのくらいかかるのかなど、全く分からない状態でした。そこで、複数の回線業者に問い合わせて、料金やサービス内容を比較してみることにしました。また、インターネットで口コミや評判も調べて、実際に利用している人の声も参考にしました。
特に重視したのは、電話は基本的に受けるだけなので、毎月の利用料金が安い固定電話サービスを探していたことです。比較検討の結果、フレッツ光とひかり電話の組み合わせに決めましたが、この選択は本当に良かったと思っています。通信速度が速くて安定していますし、料金も比較的リーズナブル。サポート体制もしっかりしていて、困ったときはすぐに相談に乗ってもらえます。
もちろん、インターネット回線の契約は会社や店舗によって最適な選択肢が異なります。利用目的や予算、店舗がある地域によっても変わってきますからね。」
Webサイトやメールでのやり取りが増える中、インターネット環境の整備は事業の基盤として欠かせないものです。KIKUNOBUさまの体験談は、多くの事業者の参考になるのではないでしょうか。