2025.09.05

法人向けNTTの電話回線工事とは?種類・流れ・費用を徹底解説

工事の料金や内容

目次

事業の立ち上げや拠点の新設にともない、電話回線の導入を検討している方も多いのではないでしょうか。

NTTの電話回線工事は複雑で、「どの回線を選べばよいのか」「工事には何が必要なのか」「費用や日数はどのくらいかかるのか」など、初めての方にはわかりにくい点が多々あります。

本記事では、現在主流となっているNTTの光回線を利用した電話サービス(ひかり電話)を中心に、電話回線工事の基本から費用相場、申込方法、工事の流れまでを丁寧に解説します。

通信に詳しくない方でも理解しやすいように専門用語も噛み砕いて紹介していますので、スムーズな通信環境の構築と、ムダのないコスト設計を目指す中小企業・個人事業主の方は、ぜひ参考にしてください。

NTTの電話回線工事とは

電話を新たに引く場合や撤去する際は、電話回線工事が必要になることが少なくありません。通話には物理的な配線や設備の設定が伴うためです。主な工事の種類は次の5つになります。

  • 新規設置工事:新たに電話回線を引き込む
  • 移転工事:現在利用中の回線や番号を別の拠点へ移す
  • 増設工事:利用中の電話機や回線を追加する
  • 配線整備工事:老朽化やレイアウト変更に伴う配線の見直し
  • 撤去工事:利用終了に伴う設備の取り外し

なお、20256月現在、ISDN回線※は新規受付が終了しています。そのため、NTTが行う主な工事は、光回線を使った「ひかり電話」のほか、アナログ回線、ワイヤレス固定電話の導入などです。

※ISDN回線:デジタル通信方式の電話回線で、1本の回線で同時に2通話が可能、またはインターネットと電話の同時利用ができるサービス。

外線工事と宅内工事

NTT回線工事は、大きく分けて「外線工事」と「宅内工事」の2種類に分類されます。それぞれ作業内容や必要な期間が異なるため、工事全体の流れを理解しておくことが重要です。

外線工事は、NTTの電柱から建物までの回線を引き込む作業です。現在主流となっている光回線では光ファイバーケーブルを、アナログ回線では電話ケーブルを引き込みます。この工事はNTT指定の工事業者が行い、建物の外壁に小さな穴を開けたり、既存の配管を使用したりして回線を引き込みます。建物の状況や周辺環境によって作業内容は変わりますが、一般的には2〜3時間程度で完了することが多いです。

外線工事の際の注意点として、建物がマンションやビルのテナントの場合、管理会社や所有者の許可が必要となる場合があります。また、道路を横断するケーブル設置が必要な場合は、道路使用許可の手続きが必要で、工事日程が制限されることもあります。

一方、宅内工事は建物内での配線や機器の設置作業です。光回線では光コンセントやONU(光回線終端装置)の設置、アナログ回線では電話モジュラージャックの設置が行われます。また、必要に応じて内部配線工事も行われ、ビジネスフォンなど特殊な機器を使用する場合は追加設定が必要となることもあります。

宅内工事の所要時間は設置する機器や配線の複雑さによって異なりますが、一般的には1〜3時間程度です。ただし、複数階にまたがる配線や特殊な工事が必要な場合は、さらに時間がかかることがあります。

工事当日は、立会いが必要です。工事個所や機器設置場所の指定、工事完了後の動作確認など、お客様の判断が必要な場面があるためです。また、工事前に設置場所の整理や電源の確保などの準備をしておくことで、スムーズに工事を進めることができます。

なお、回線種類によって工事の詳細は異なりますが、いずれの場合も工事完了後に回線の開通テストが行われ、問題なく使用できることを確認して工事完了となります。

項目 内容
回線工事の分類 外線工事と宅内工事の2種類
外線工事  
内容 NTTの電柱から建物までの回線引き込み(アナログ:電話ケーブル、光回線:光ファイバーケーブル)
施工者 NTT指定の工事業者
作業概要 建物の外壁に小さな穴を開けたり、既存の配管を使用して回線を引き込む
所要時間 一般的に2〜3時間程度
注意点 ・マンションやビルのテナントの場合、管理会社や所有者の許可が必要な場合あり
・道路横断ケーブル設置の場合、道路使用許可の手続きが必要で工事日程が制限される場合あり
宅内工事  
内容 建物内での配線や機器の設置作業
作業概要 ・アナログ回線:電話モジュラージャックの設置
・既存ISDN回線からの移行:ターミナルアダプタの撤去と新機器への交換
・光回線:光コンセントやONUの設置
・必要に応じた内部配線工事
・特殊機器使用時の追加設定
所要時間 一般的に1〜3時間程度(複数階にまたがる配線や特殊工事が必要な場合はさらに時間がかかる)
工事当日の注意点 ・立会いが必要(工事個所や機器設置場所の指定、工事完了後の動作確認のため)
・事前に設置場所の整理や電源確保などの準備が必要
工事完了 回線の開通テストを行い、問題なく使用できることを確認して完了

※2025年7月現在

【参考サイト】https://flets.com/first/kouji/single_unit.html
【参考サイト】https://flets-w.com/construction/

 NTT電話回線工事にかかる初期費用 

NTTの電話回線工事では、建物の状況や工事内容によって費用が異なります。

現在、NTTで加入できる電話回線は次のとおりです。

項目 概要・特徴 注意点
加入電話 電話・ファックスを使うためのアナログ回線 要施設負担金
加入電話・ライトプラン 加入電話と同等のサービスが使える 施設負担金不要
ひかり電話 フレッツ光を利用した光IP電話

別途フレッツ光の契約が必要

ひかり電話ネクスト フレッツ光の契約なく光IP電話を使える
光回線電話 光ファイバーを利用 特定エリアのみ
ワイヤレス固定電話 携帯電話の電波を利用 特定エリアのみ

20257月現在

特定エリアがどこになるかなど、詳しくは各公式サイトでご確認ください。

NTT東日本

NTT西日本

電話回線の初期費用

電話回線の初期費用についてみていきましょう。初期費用では契約料や工事費が必要です。電話回線ごとにまとめました。

項目 サービス概要/向いている企業 契約料 工事費 その他
加入電話(アナログ回線) 従来型の電話回線/小規模店舗、FAX専用回線が必要な企業 880円 不要 施設設置負担金:39,600円
ひかり電話(光IP電話) 光回線を使用したIP電話/インターネットと電話を同時利用する一般的な法人 880円
※フレッツ光契約
11,600円~22,000 光電話交換等工事費:3,300円
ひかり電話ネクスト 大規模向け光IP電話/複数回線・多機能が必要な中〜大規模企業 880円 23,100円  
光回線電話   880円 22,000円 2025年9月30日まで工事費割引:3,300円
ワイヤレス固定電話 携帯電話網を利用した固定電話/山間部や離島、光回線が引けない地域の事業所 880円 22,000円 2025年9月30日まで工事費割引:3,300円

20257月現在

工事費用は標準的な場合で記載しています。工事内容によって変化するため、確認が必要です。なお、光電話回線とワイヤレス固定電話は、2025930日まで3,300円と割引が適用されています。

ひかり電話の場合、別途フレッツ光の契約が不可欠です。フレッツ光には「ギガファミリー」「ギガスマート」など複数のプランがあり、住居タイプや契約年数によっても工事費用は変わります。

月額の回線費用

それぞれの月額費用についてみていきましょう。原則として、月額料金は取扱局や提供エリアによって若干異なるので表記に幅があります。また、事務用と住宅用でも差があるため注意が必要です。

項目 月額費用
加入電話 事務用:2,640円~2,750円
住宅用:1,760円~1,870円
ひかり電話(光IP電話) 550円~
ひかり電話ネクスト 2,750円~
光回線電話 事務用:2,640円~2,750円
住宅用:1,760円~1,870円
ワイヤレス固定電話 事務用:2,640円~2,750円
住宅用:1,760円~1,870円

20257月現在

2025年7月現在、すべての回線にいて、「ユニバーサルサービス料(3.3円)」および「電話リレーサービス料(1.1円)」が毎月加算されます。(1番号ごと)

加入電話は初期費用がかかる分、月々の月額費用はライトプランと比較してお得に設定されています。

また、ひかり電話は別途フレッツ光の月額利用料が必要です。フレッツ光の料金について詳しくは、こちらのページをあわせてご覧ください。

通話料

電話をかけると時間に応じて通話料金が発生します。ここでは、それぞれの通話料についてみていきましょう。

項目 固定電話へ スマホへ
加入電話 9.35円/3 17.6円/60
加入電話・ライトプラン 9.35円/3 17.6円/60
ひかり電話(光IP電話) 8.8円/3 17.6円/60
ひかり電話ネクスト 8.8円/3分(超過分7.92/3分) 17.6円/60
光回線電話 8.8円/3 17.6円/60
ワイヤレス固定電話 8.8円/3 17.6円/60

20257月現在

ひかり電話とひかり電話ネクストには、月額料金に無料通話が含まれたプランがあります。毎月一定以上固定電話あてに電話をかける場合は、パッケージ型プランの方が割安になるケースもありますので、使用状況に応じて最適なプランを選択しましょう。

NTTの電話回線工事を抑えるポイント

NTT回線工事の費用を抑えるには、いくつかの効果的な方法があります。適切な情報収集と計画的な申し込みを行うことで、初期費用を大幅に削減できる可能性があります。

最も効果的なのがキャンペーンの活用です。NTTや各プロバイダでは定期的に「工事費無料」や「工事費実質無料」などのキャンペーンを実施しています。特に光回線では、新規契約や長期契約を条件に工事費を全額割引するプランが一般的です。キャンペーン情報は各社のウェブサイトで確認できるほか、当社のような代理店でも最新情報を提供しています。

次に、代理店経由での申し込みも工事費削減に効果的です。代理店では独自の割引やキャッシュバックを提供していることが多く、直接NTTに申し込むよりもお得になるケースがほとんどです。ただし、代理店選びの際は、キャンペーン内容だけでなく、サポート体制や実績も確認することが重要です。

既存設備の活用も費用削減につながります。たとえば、以前に電話回線が引かれていた場所であれば、既存の配線や設備を再利用できる場合があり、工事の一部が省略できます。申し込み前に建物の通信設備状況を確認し、工事業者に伝えておくことをおすすめします。

複数回線や複数サービスをまとめて申し込むことでも割引が適用されることがあります。たとえば、インターネット回線と電話サービスを同時に申し込むと、工事の一部が共通化されて全体の工事費が抑えられるケースが多いです。

また、タイミングによっては土日祝日の工事を避けることで工事費を抑えられる場合もあります。一部のサービスでは平日工事の方が安価に設定されていることがあるため、スケジュールに余裕があれば平日工事を選択するとよいでしょう。

最後に、工事内容のオプションや追加工事を最小限にすることも重要です。必要最低限の工事内容に絞ることで、追加費用の発生を抑えられます。たとえば、配線の露出配管(モール配線)を許容することで、壁内配線工事の追加費用を節約できることがあります。

費用削減ポイント 内容 詳細・注意点
キャンペーンの活用 ・「工事費無料」や「工事費実質無料」キャンペーンを利用
・特に光回線では新規契約や長期契約で全額割引が一般的
・各社ウェブサイトでキャンペーン情報を確認
・代理店でも最新情報を提供
代理店経由での申し込み 代理店独自の割引やキャッシュバックを提供 ・直接NTTに申し込むよりお得になるケースが多い
・代理店選びはキャンペーン内容だけでなくサポート体制や実績も確認が重要
中古加入権の購入 アナログ回線やISDN回線の場合、中古加入権を利用 ・新規取得より安価・正規の手続きで名義変更すれば問題なく使用可能
・信頼できる業者から購入することが重要
既存設備の活用 以前に電話回線が引かれていた場所なら既存設備を再利用 ・工事の一部が省略できる可能性あり
・申込前に建物の通信設備状況を確認し工事業者に伝えておくことを推奨
複数回線・サービスのまとめ申し込み インターネット回線と電話サービスを同時申し込みなど ・工事の一部が共通化され全体工事費が抑えられるケースが多い
工事日の選択 平日工事を選択 ・一部サービスでは土日祝日より平日工事が安価な場合あり
・スケジュールに余裕があれば平日工事を検討
工事内容の最小化 必要最低限の工事内容に絞る ・配線の露出配管(モール配線)を許容することで壁内配線工事の追加費用を節約できる場合あり
・オプションや追加工事を最小限にする

20257月現在

NTT電話回線工事費用を安く抑えるならどこ?

NTTのフレッツ光とひかり電話をセットで契約することで、電話回線工事費用を効率的に抑えることができます。当サイト経由でのお申し込みなら最大70,000円キャッシュバックキャンペーンを実施中で、工事費用の負担を大幅に軽減できます。

他社サイトでは「1年後じゃないとキャンペーンに申し込めない」場合もありますが、ヒカリ電話ドットコムなら申込み後最短3ヶ月でキャンペーン適用可能という短期間での特典受け取りが魅力です。

工事の流れも簡単3ステップで完了し、工事予定日はいくつか案内されますので、お客様のご都合に合わせて選択可能です。

ひかり電話なら基本料・通話料も従来の固定電話より大幅にお得で、工事費だけでなくランニングコストも削減できます。

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さらに起業開業応援パックでは、電話回線とインターネット以外のオフィス・店舗向けサービスをまとめてお得に手配でき、新規開業時の初期費用を総合的に抑えられます。

NTT電話回線工事でお悩みの方は、以下までお気軽にご相談ください。

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NTT回線工事の申し込みと工事の流れ

NTT回線工事の申し込みから開通までには、一連の手続きと工事ステップがあります。

まず、回線種類の選定と申し込みを行い、必要書類の提出や契約内容の確認を経て、工事日程の調整へと進みます。工事当日は外線工事と宅内工事が実施され、回線の開通テストを行って完了となります。申し込みから開通までの標準期間は、アナログ回線とISDN回線で約1〜2週間、光回線で約2〜3週間程度ですが、エリアや時期によって変動します。

スムーズな工事実施のためには、建物の状況確認や立会い日程の調整、必要に応じた管理会社への許可取得などの事前準備が重要です。

申し込み前の準備と確認事項

NTT回線工事をスムーズに進めるためには、申し込み前の準備と確認がとても重要です。適切な準備を行うことで、工事の遅延や追加費用の発生を防ぐことができます。

まず、建物の状況確認を行いましょう。自社ビルか賃貸かによって手続きが異なります。賃貸物件の場合は、オーナーや管理会社の工事許可が必要となる場合がほとんどです。特に、外壁に穴を開ける工事が必要な場合は、事前に許可を得ておかないとトラブルの原因になります。また、建物内の配線経路や電話配管の有無も確認しておくと良いでしょう。

次に、導入する回線種類の検討が必要です。自社の通信ニーズに合った回線を選ぶことが重要です。以下のポイントを考慮して選択しましょう。

  • 必要な電話回線数(同時通話数)
  • インターネット利用の有無と必要速度
  • 月間の通話量と通話先(市内/長距離/国際)
  • 予算(初期費用と月額費用)
  • 将来的な拡張性

また、機器の設置場所も事前に決めておく必要があります。電話機やモデム、ルーターなどの設置スペースと、必要な電源コンセントの確保が重要です。特に光回線の場合、ONUやルーターを設置するスペースが必要です。

既存の電話番号の継続利用(番号ポータビリティ)を希望する場合は、現在の契約情報を確認しておきましょう。必要になる情報は以下の通りです。

  • 現在の電話番号
  • 現在の契約会社と契約者名
  • 契約者の住所と連絡先
  • 現在の回線種類とサービス内容

工事日程を考慮した事業計画の調整も必要です。申し込みから工事完了までは通常1〜3週間程度かかるため、開業や移転のスケジュールに余裕を持たせることが重要です。特に繁忙期(3〜4月の引越しシーズンなど)は工事が混み合うため、さらに余裕を持った計画が必要です。

最後に、必要書類の準備も忘れずに行いましょう。法人契約の場合、以下の書類が一般的に必要です。

  • 法人名義の本人確認書類(登記簿謄本など)
  • 申込者の本人確認書類(社員証や名刺など)
  • 設置場所の住所確認書類(賃貸契約書など)
  • 支払い方法の情報(口座情報や引き落とし先など)

各準備と確認を事前に行っておくことで、申し込み手続きがスムーズに進み、工事の遅延や追加費用の発生を防ぐことができます。

申し込み手続きと必要書類

  • 法人情報従来のPBX機能をクラウド上で提供する
  • 申込者情報:担当者名、部署、連絡先電話番号、メールアドレス
  • 設置場所情報:住所、建物名、フロア、部屋番号
  • 本人確認書類:登記簿謄本、会社印鑑証明書、または法人パンフレットなど
  • 支払い方法情報:口座振替の場合は口座情報、クレジットカード払いの場合はカード情報
  • 希望する工事日:第3希望程度まで用意しておくと良いでしょう
  • 希望するサービス内容:回線種類、オプションサービス、電話番号数など

なお、番号ポータビリティ(既存電話番号の継続利用)を希望する場合は、現在の契約情報も必要です。具体的には、現在の電話番号、契約会社、契約者名、および現在のサービス内容などです。

申し込み手続きの基本的な流れは以下の通りです。

  1. サービス内容の検討と見積り依頼
  1. 申込書の記入と必要書類の提出
  1. 契約内容の確認と契約成立
  1. 工事日程の調整
  1. 工事実施と開通

申し込み後の流れとしては、まずNTT側で提供可否の確認が行われます。これには通常3〜5営業日ほどかかります。提供可能と判断されれば、次に工事日程の調整が始まります。空き状況によっては希望日にすぐに予約できる場合もありますが、繁忙期は工事まで2〜3週間待つケースも珍しくありません。

契約内容や申し込み内容に不備がある場合は、確認の連絡が入ることがあります。スムーズな手続きのためには、申込書の記入漏れがないよう注意し、不明点は事前に問い合わせておくことが重要です。

また、法人契約の場合、申込者と契約者(法人代表者)が異なる場合があります。その場合、申込者の権限確認が必要となることがあるため、社内での決裁手続きも事前に済ませておくとよいでしょう。

【参考サイト】https://flets.com/first/kouji/single_unit.html
【参考サイト】https://flets-w.com/construction/

工事当日の流れと注意点

工事当日の流れを把握しておくことで、スムーズな作業進行と円滑な開通が期待できます。ここでは、工事当日の一般的な流れと注意点について解説します。

工事当日は、予定時間にNTT指定の工事業者が訪問します。作業開始前に、必ず身分証明書を確認しましょう。不審者対策のためにも重要なステップです。

工事の流れは一般的に以下のような順序で進行します。

  1. 工事内容の説明:工事担当者から、当日行う作業内容の説明があります。この時に不明点や希望があれば伝えておきましょう。
  1. 現地調査:建物の状況や配線ルートを確認します。事前に想定していた工事内容と異なる場合は、この段階で変更が提案されることがあります。
  1. 外線工事:NTTの電柱から建物までの回線引き込み作業が行われます。この作業は建物の外で行われることが多いですが、外壁に穴を開ける場合は立ち会いが必要です。
  1. 宅内工事:建物内での配線作業と機器の設置が行われます。具体的には、モジュラージャックの設置や内部配線、必要に応じて終端装置(ONU)の設置などが含まれます。
  1. 機器設定と動作確認:設置した機器の初期設定と動作確認が行われます。ひかり電話の場合は、電話の通話テストも行われます。
  1. 工事完了の確認:すべての作業が完了したら、工事内容の説明と使用方法の案内があります。不明点は必ずこの段階で質問しておきましょう。

工事当日の注意点としては、以下の点が挙げられます。

  • 立会い担当者の確保:工事中は判断が必要な場面が出てくるため、権限のある担当者が立ち会うことが重要です。また、工事の立会いには成人の方が必要で、工事時間(通常2〜4時間程度)の間は在席できる人を確保しましょう。
  • 設置場所の整理:機器設置場所や配線ルート上の障害物を事前に移動させておくと、作業がスムーズに進みます。特に、書類やパソコンなどの精密機器は、誤って破損しないよう保護または移動させておきましょう。
  • 電源の確保:光回線の終端装置(ONU)やルーターなどは電源が必要です。設置予定場所の近くにコンセントがあることを確認し、必要に応じて電源タップも用意しておくとよいでしょう。
  • 業務への影響考慮:工事中は一時的に電話やインターネットが使用できなくなります。重要な業務に支障が出ないよう、工事日程は慎重に選びましょう。
  • 工事内容の変更可能性:現地調査の結果、当初予定していた工事内容や費用が変更になる場合があります。柔軟に対応できるよう、ある程度の予備費や代替案を用意しておくとよいでしょう。

工事完了後は、実際に電話やインターネットを使用して動作確認を行うことをおすすめします。問題があれば、その場で工事担当者に相談することで、迅速な対応が期待できます。

工事後の設定と利用開始まで

NTT回線工事が完了した後も、実際にサービスを利用開始するまでにはいくつかのステップがあります。ここでは、工事完了後の設定手順と利用開始までの流れを解説します。

まず、工事完了直後に基本的な接続テストが行われます。これは工事担当者が行う作業で、回線が正常に機能しているかを確認します。アナログ回線やISDN回線では通話テスト、光回線では通話テストとインターネット接続テストが行われるのが一般的です。この段階で問題がなければ、基本的なサービスはすぐに利用可能になります。

次に、必要に応じて追加機器の接続と設定を行います。たとえば、ビジネスフォンやFAX機器、複合機などをつなぐ場合は、各機器のマニュアルに従って接続・設定を行います。複雑な機器構成の場合は、専門の設定業者に依頼することも検討すると良いでしょう。

光回線の場合は、インターネット接続の詳細設定が必要になることがあります。基本的な設定は工事担当者が行いますが、社内LANとの接続や特殊なネットワーク設定は、IT担当者や専門業者が行うケースが多いです。特に以下の点に注意が必要です。

  • ルーターのSSIDとパスワード設定(Wi-Fi利用の場合)
  • セキュリティ設定(ファイアウォールなど)
  • 固定IPアドレスの設定(オプション契約している場合)
  • VPN接続の設定(リモートアクセスが必要な場合)

ひかり電話を導入した場合は、電話機能の追加設定も検討しましょう。代表的な設定には以下のようなものがあります。

  • 着信転送設定
  • ナンバー・ディスプレイ設定
  • 複数番号の振り分け設定
  • 留守番電話機能の設定

各設定が完了したら、実際の業務環境での検証を行うことをおすすめします。実際の使用状況を想定したテストを行うことで、問題点を早期に発見できます。たとえば、複数の電話を同時に使った場合の動作確認や、大容量ファイルのダウンロード・アップロードテストなどが有効です。

また、スタッフへの使用方法の説明も重要なステップです。新しい電話システムやインターネット環境の使い方をスタッフに周知することで、導入効果を最大化できます。必要に応じてマニュアルを作成したり、簡単な説明会を開催したりするとよいでしょう。

問題が発生した場合のサポート窓口の確認も忘れずに行ってください。NTTのサポート窓口、プロバイダのサポート窓口、そして代理店のサポート窓口など、状況に応じた連絡先を整理して、社内で共有しておくことをおすすめします。

最後に、定期的なメンテナンス計画も検討しましょう。機器のファームウェア更新やセキュリティ設定の見直しなど、定期的なメンテナンスを行うことで、安定した通信環境を維持できます。

法人向け電話システムの選び方

法人向け電話システムを選ぶ際は、自社の規模やニーズに合った選択が重要です。主なシステムとしては、従来型のビジネスフォン、複数機能を統合したPBX(構内交換機)、クラウド型のクラウドPBXなどがあります。

選定の際は、必要な回線数や機能、運用コスト、将来の拡張性などを考慮する必要があります。また、モバイル連携や在宅勤務対応など、最新のワークスタイルに対応した機能も検討ポイントです。さらに、初期費用と月額費用のバランス、サポート体制、他システムとの連携なども重要な判断材料となります。

専門的な知識がない場合は、信頼できる業者に相談し、実際のデモや試用を経て決定することをおすすめします。

ビジネスフォンと構内交換機(PBX)

法人向け電話システムの代表的なものとして、ビジネスフォンと構内交換機(PBX)があります。それぞれの特徴と違いを理解することで、自社に最適なシステムを選ぶことができます。

ビジネスフォンは、主に中小規模の企業向けの電話システムです。基本的な構成は、主装置(本体)と複数の電話機から成り、内線通話や外線の取り次ぎなどの基本機能を備えています。ビジネスフォンの主な特徴は以下の通りです。

  • 導入コストが比較的低め(数万円〜数十万円程度)
  • 設置・設定が比較的容易で、専門知識がなくても基本操作可能
  • 小規模から中規模(概ね数回線〜数十回線)の環境に適している
  • 基本的な機能(内線通話、保留転送、短縮ダイヤルなど)を搭載
  • 拡張性はやや限定的で、大規模な拡張には新システムへの移行が必要な場合も

一方、構内交換機(PBX:Private Branch Exchange)は、より大規模な環境や高度な機能が必要な企業向けのシステムです。多数の回線や電話機を接続し、複雑な呼制御や高度な機能を実現します。PBXの主な特徴は以下の通りです。

  • 導入コストが比較的高め(数十万円〜数百万円以上)
  • 設置・設定に専門知識が必要で、多くの場合専門業者による導入が前提
  • 中規模から大規模(数十回線〜数百回線以上)の環境に適している
  • 高度な機能(複雑な着信振分け、自動応答システム、通話録音など)を搭載
  • 高い拡張性があり、事業拡大にも対応しやすい

近年は、従来の区分が曖昧になりつつあり、ビジネスフォンでも高機能なものが増えています。また、IP-PBXと呼ばれるIP技術を活用したシステムも普及し、インターネット回線を利用した内線通話や、複数拠点の統合なども可能になっています。

システム選択の際の主なポイントは以下の通りです。

  • 回線数と内線数:現在の必要数だけでなく、将来の拡張も考慮する
  • 必要な機能:基本機能で十分か、高度な機能が必要か
  • 他システムとの連携:顧客管理システムやメールシステムとの連携が必要か
  • 運用管理の負担:社内で管理できるか、外部サポートが必要か
  • 災害対策や冗長性:事業継続計画(BCP)の観点からの信頼性

両システムとも、NTTのアナログ回線、ISDN回線、光回線(ひかり電話)に対応していますが、システムによって適合する回線種類が異なる場合もあるため、回線契約前に確認することをおすすめします。

区分 ビジネスフォン 構内交換機(PBX)
定義 主に中小規模企業向けの電話システム より大規模な環境や高度な機能が必要な企業向けのシステム
構成 主装置(本体)と複数の電話機 多数の回線や電話機を接続する交換システム
導入コスト 比較的低め(数万円〜数十万円程度) 比較的高め(数十万円〜数百万円以上)
設置・設定 比較的容易で専門知識がなくても基本操作可能 専門知識が必要で、多くの場合専門業者による導入が前提
適した規模 小規模から中規模(概ね数回線〜数十回線) 中規模から大規模(数十回線〜数百回線以上)
基本機能 内線通話、保留転送、短縮ダイヤルなど ビジネスフォンの機能に加え、複雑な着信振分け、自動応答システム、通話録音など
拡張性 やや限定的で、大規模拡張には新システムへの移行が必要な場合も 高い拡張性があり、事業拡大にも対応しやすい
最近の傾向 高機能なものが増加 IP-PBXの普及(インターネット回線利用の内線通話、複数拠点統合など)
システム選択のポイント ・回線数と内線数(現在の必要数と将来の拡張考慮)・必要な機能(基本/高度)・他システムとの連携(顧客管理システム/メールシステムなど)・運用管理の負担(社内管理か外部サポートか)
・災害対策や冗長性(BCP観点)
 
対応回線 NTTのアナログ回線、ISDN回線、光回線(ひかり電話)に対応しているが、システムによって適合する回線種類が異なる場合あり  

※2025年7月現在

【参考サイト】https://business.ntt-east.co.jp/content/denwa/service_multi/
【参考サイト】https://www.ntt-west.co.jp/smb/business-phone_p/

クラウドPBXとIP電話システム

通信技術の進化により、従来の物理的な機器に依存しない新しい電話システムが普及しています。クラウドPBXとIP電話システムは、インターネット技術を活用した最新の法人向け電話ソリューションです。

クラウドPBXは、従来のPBX機能をクラウド上で提供するサービスです。物理的な交換機を社内に設置する必要がなく、インターネット経由でサービスを利用します。主な特徴は以下の通りです。

  • 初期投資が少なく、月額利用料方式のため資本投資を抑えられる
  • 物理的な設置スペースが不要で、移転時も設定変更のみで対応可能
  • 常に最新機能が利用可能で、アップデートの手間がない
  • リモートワークや複数拠点の統合管理が容易
  • スマートフォンアプリとの連携により、オフィス外でも内線として利用可能

一方、IP電話システムは、音声データをIPパケットに変換して通信を行うシステムで、インターネット回線を使用して通話を実現します。社内設置型とクラウド型の両方があります。主な特徴は以下の通りです。

  • 通話コストの削減が可能(特に長距離通話や国際通話)
  • データネットワークと電話網の統合により、インフラコストを削減
  • 高度な機能(プレゼンス表示、チャット連携、ビデオ通話など)を実現
  • 既存のパソコンやスマートフォンを活用できる(専用電話機が不要な場合も
  • 柔軟なスケーラビリティで、利用者の増減に対応しやすい

各最新システムの導入メリットは大きいですが、検討すべき点もいくつかあります。

  • インターネット回線の品質:IP電話は回線品質に依存するため、安定した高速回線が必須
  • セキュリティ対策:インターネット経由の通信となるため、適切なセキュリティ対策が必要
  • 停電時の対応:クラウドサービスは停電時にインターネットが使えないと機能しない
  • 既存システムからの移行:番号ポータビリティや移行期間の運用計画が必要

中小企業にとっては、特に以下の点でメリットが大きいと言えます。

  • 初期コストの抑制:大きな設備投資なしで高機能な電話システムを導入可能
  • 月額コストの予測可能性:利用料金制のため、予算管理がしやすい
  • 運用・保守の負担軽減:クラウドサービスのため、ハードウェア保守が不要
  • テレワーク対応:場所を選ばず社内電話として利用できる柔軟性
  • 最新機能の利用:常に最新機能が利用可能で、競争力の維持に貢献

導入を検討する際は、現在の通信環境や業務フロー、将来の拡張性などを総合的に検討し、必要に応じて複数のサービスを比較検討することをおすすめします。また、トライアル期間が設けられているサービスも多いため、実際に試用してから判断するのも良い方法です。

区分 クラウドPBX IP電話システム
定義 従来のPBX機能をクラウド上で提供するサービス 音声データをIPパケットに変換して通信を行うシステム
設置形態 クラウド上に存在(物理的な交換機不要) 社内設置型とクラウド型の両方がある
コスト構造 ・初期投資が少ない
・月額利用料方式
・資本投資を抑制可能
・通話コスト削減が可能(特に長距離/国際通話)
・データネットワークと電話網の統合でインフラコスト削減
主な特徴 ・物理的な設置スペース不要
・移転時も設定変更のみで対応可能
・常に最新機能が利用可能
・アップデートの手間がない
・リモートワーク/複数拠点の統合管理が容易
・スマートフォンアプリ連携でオフィス外でも内線利用可能
・高度な機能(プレゼンス表示、チャット連携、ビデオ通話など)を実現
・既存のPC/スマートフォンを活用可能
・専用電話機が不要な場合もある
・柔軟なスケーラビリティ
・利用者の増減に対応しやすい
検討すべき点 ・インターネット回線の品質(IP電話は回線品質に依存、安定した高速回線が必須)
・セキュリティ対策(インターネット経由通信のため適切な対策が必要)
・停電時の対応(停電時にインターネットが使えないと機能しない)
・既存システムからの移行(番号ポータビリティや移行期間の運用計画が必要)
 
中小企業向けメリット ・初期コストの抑制(大きな設備投資なしで高機能な電話システム導入可能)
・月額コストの予測可能性(利用料金制のため予算管理がしやすい)
・運用・保守の負担軽減(ハードウェア保守不要)
・テレワーク対応(場所を選ばず社内電話として利用できる柔軟性)
・最新機能の利用(常に最新機能が利用可能で競争力維持に貢献)
 
導入検討時のアドバイス ・現在の通信環境や業務フロー、将来の拡張性などを総合的に検討
・複数のサービスを比較検討
・トライアル期間があるサービスは実際に試用してから判断するのも良い
 

※2025年7月現在

【参考サイト】https://www.ntt.com/business/lp/cloud-pbx.html

自社に最適な電話システムの選定ポイント

法人向け電話システムは種類も機能も多様化しており、自社に最適なものを選ぶには、いくつかの重要なポイントを考慮する必要があります。ここでは、選定の際に押さえておきたいポイントを解説します。

まず、自社の規模と成長計画を明確にしましょう。現在の従業員数や拠点数だけでなく、今後3〜5年の事業計画も考慮することが重要です。成長期の企業であれば、拡張性の高いシステムを選ぶことで、将来的な追加コストを抑えられます。具体的には以下の点を検討しましょう。

  • 現在と将来の必要内線数・外線数
  • 拠点数の増加予定と拠点間連携の必要性
  • 今後導入予定の他システムとの連携可能性

次に、業務の特性と必要機能を分析します。業種や業務フローによって、必要な機能は大きく異なります。たとえば:

  • 顧客対応が多い業種では、着信管理や通話録音機能が重要
  • 営業主体の企業では、モバイル連携やCRMとの連動が有用
  • 複数部門での電話対応が必要な場合は、着信振分けやグループ管理機能
  • テレワークを導入している場合は、リモートでの内線機能やスマートフォン連携

予算とコスト構造も重要な判断材料です。電話システムの費用は、初期費用と月額費用に分かれます。自社の資金状況や投資方針に合わせて選択しましょう。

  • 初期投資を抑えたい場合は、クラウドPBXやリースの活用
  • 長期利用を前提とする場合は、買取り型のメリットも検討
  • 総所有コスト(TCO)で比較(初期費用+月額費用×利用予定期間+保守費用)
  • 通話料金の削減効果も含めた投資回収計画の策定

既存システムとの親和性も考慮すべきポイントです。特に以下の点を確認しましょう。

  • 現在使用している回線との互換性(アナログ/ISDN/光回線)
  • 顧客管理システムや基幹システムとの連携可能性
  • メールやチャットなど他のコミュニケーションツールとの統合
  • 既存の電話番号の継続利用(番号ポータビリティ)の可否

サポート体制と信頼性も見逃せない要素です。電話は業務の基幹インフラであり、トラブル時の対応が重要になります。

  • メーカーや販売店のサポート体制(対応時間、対応方法)
  • 障害時の復旧手順と代替手段の有無
  • 保守契約の内容と料金体系
  • 導入実績や市場での評価

最後に、将来的な技術動向も考慮すると良いでしょう。通信技術は急速に進化しており、将来的な互換性や拡張性が重要です。

  • 5Gなど次世代通信への対応可能性
  • AI活用(音声認識、自動応答など)の将来展望
  • クラウド化の進展に対する対応
  • セキュリティ強化への継続的な取り組み

各ポイントを総合的に検討し、必要に応じて複数のシステムを比較検討することで、自社に最適な電話システムを選定することができます。また、専門知識が不足している場合は、信頼できるコンサルタントや販売店のアドバイスを受けることも有効です。

選定ポイント 検討項目 詳細
自社の規模と成長計画 ・現在と将来の必要内線数・外線数・拠点数の増加予定と拠点間連携の必要性
・今後導入予定の他システムとの連携可能性
・現在だけでなく今後3〜5年の事業計画も考慮
・成長期の企業は拡張性の高いシステムで将来的な追加コストを抑制
業務の特性と必要機能 ・顧客対応が多い業種:着信管理や通話録音機能
・営業主体の企業:モバイル連携やCRMとの連動
・複数部門での電話対応:着信振分けやグループ管理機能
・テレワーク導入:リモートでの内線機能やスマートフォン連携
業種や業務フローによって必要な機能は大きく異なる
予算とコスト構造 ・初期投資を抑えたい:クラウドPBXやリースの活用
・長期利用を前提:買取り型のメリット検討
・総所有コスト(TCO)での比較
・通話料金削減効果も含めた投資回収計画
初期費用と月額費用の構成を自社の資金状況や投資方針に合わせて選択
既存システムとの親和性 ・現在使用している回線との互換性
・顧客管理/基幹システムとの連携可能性
・他のコミュニケーションツールとの統合
・既存電話番号の継続利用(番号ポータビリティ)の可否
現状のシステム環境との相性を確認
サポート体制と信頼性 ・メーカーや販売店のサポート体制
・障害時の復旧手順と代替手段の有無
・保守契約の内容と料金体系
・導入実績や市場での評価
電話は業務の基幹インフラであり、トラブル時の対応が重要
将来的な技術動向 ・5Gなど次世代通信への対応可能性
・AI活用(音声認識、自動応答など)の将来展望
・クラウド化の進展に対する対応
・セキュリティ強化への継続的な取り組み
通信技術は急速に進化しており、将来的な互換性や拡張性が重要
その他のアドバイス ・複数のシステムを比較検討
・専門知識が不足している場合は信頼できるコンサルタントや販売店のアドバイスを受ける
各ポイントを総合的に検討して自社に最適なシステムを選定する

20257月現在

【参考サイト】https://business.ntt-east.co.jp/content/denwa/select/#howtouse

 

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FAQ

NTT回線工事に関して、法人のお客様からよくいただくご質問にお答えします。工事の所要時間や費用、申し込みから開通までの期間、工事当日の注意点などについて解説しています。

また、トラブル時の対応方法や保守サポートについての情報も掲載していますので、安心してNTT回線を導入いただくための参考にしてください。さらに詳しい情報や個別のケースについては、お気軽に当社までお問い合わせください。

Q1. NTT回線工事の所要時間はどのくらいですか?

NTT回線工事の所要時間は、回線種類や建物の状況によって異なりますが、一般的な目安として2〜4時間程度かかることが多いです。ただし、以下の要因によって工事時間は変動することをご理解ください。

まず、回線の種類によって所要時間は異なります。アナログ回線やISDN回線の工事は比較的シンプルで、標準的な環境であれば2時間程度で完了することが多いです。一方、光回線(フレッツ光・ひかり電話)の工事は、光ファイバーケーブルの引き込みや機器設置など工程が多いため、3〜4時間程度かかるケースが一般的です。

また、建物の状況も大きく影響します。戸建てオフィスの場合は、外壁への穴あけや引き込み工事も含めて行うため、マンションやビルのテナントよりも時間がかかる傾向があります。特に、建物の構造が複雑な場合や、配線経路の確保が難しい場合は追加の時間が必要です。

さらに、工事の種類によっても時間は変わります。新規で回線を引き込む場合は時間がかかりますが、既に建物内に回線が引き込まれている場合や、既存の回線を転用する場合は比較的短時間で完了することが多いです。

加えて、追加工事の有無も影響します。基本的な回線工事だけでなく、複数部屋への配線や、ビジネスフォンとの連携などを同時に行う場合は、それだけ時間が延びます。

工事当日は、作業開始時に担当者から具体的な所要時間の見積もりがありますので、その際に詳しいスケジュールを確認するとよいでしょう。また、工事中に予想外の状況が発生した場合は、時間が延長する可能性もあることをご理解ください。

なお、工事時間内は基本的に立会いが必要となるため、十分な時間を確保しておくことをおすすめします。特に重要な会議や業務がある日は避け、工事に集中できる日程を選ぶことが望ましいです。

Q2. NTT電話回線は申し込みから工事完了までどれくらいかかりますか?

申し込み後の流れとしては、まずNTT側で提供可否の確認が行われます。これには通常3〜5営業日ほどかかります。提供可能と判断されれば、次に工事日程の調整が始まります。空き状況によっては希望日にすぐに予約できる場合もありますが、混雑時は工事まで2〜3週間待つケースも珍しくありません。

なお、以下の要因によって申し込みから開通までの期間が延びる可能性を理解しておくとよいでしょう。

  • 繁忙期:3〜4月の引越しシーズンや年度末は工事が混み合います
  • 建物の状況:特殊な工事が必要な場合や、建物内の配線スペースが不足している場合
  • 許可申請:マンションやビルでオーナー・管理会社の許可取得に時間がかかる場合
  • 番号ポータビリティ:既存電話番号の継続利用手続きに追加で1〜2週間必要な場合
  • 提供エリアの状況:新興エリアなど、インフラ整備が追いついていない地域の場合

急ぎで開通を希望する場合は、申し込み時にその旨を伝えることで、可能な限り早い工事日を設定してもらえる場合があります。また、当社のような一部の代理店では、優先工事枠を確保していることもありますので、お急ぎの場合はご相談ください。

なお、工事日が決定したら、必要な準備(立会い者の確保、設置場所の整理など)を計画的に進めることをおすすめします。準備不足により工事当日にトラブルが発生すると、再工事となり全体の期間がさらに延びる可能性があります。

Q3. ビジネスフォンと光回線のNTT電話回線工事は同時にできますか?

ビジネスフォンと光回線の工事を同時に行うことは可能ですが、いくつかの注意点があります。効率的な導入のためのポイントを解説します。

基本的に、ビジネスフォンの工事とNTT光回線の工事は別々の業者が担当することが一般的です。NTT光回線の工事はNTT指定の工事業者が行い、ビジネスフォンの工事はメーカーや販売店の指定業者が行います。ただし、以下のような方法で効率的に進めることが可能です。

  1. 同日工事の調整:両方の工事を同じ日に設定し、まずNTT回線工事を完了させ、その後ビジネスフォン工事を行う方法です。この場合、朝から夕方までの長時間の立会いが必要ですが、業務への影響を1日に集約できるメリットがあります。
  1. ワンストップサービスの利用:当社のような一部の代理店では、NTT回線とビジネスフォンの両方を取り扱っており、工事の調整を一括して行うサービスを提供しています。お客様の手間を大幅に軽減できます。
  1. 段階的な導入:まずNTT回線を開通させ、その後ビジネスフォンを導入する方法です。この場合、一時的に仮設電話などで対応する必要がありますが、各工事の負担を分散できます。

同時工事を検討する際の注意点としては、以下が挙げられます。

  • 工事時間の確保:両方の工事を1日で完了させるには、早朝から夕方までの長時間の予定を確保する必要があります。
  • 作業スペースの考慮:複数の工事業者が同時に作業するスペースが十分あるか確認が必要です。
  • 電源容量の確認:光回線終端装置(ONU)とビジネスフォン主装置など、複数の機器を設置する電源容量が十分か確認しましょう。
  • 配線ルートの共有:両システムの配線ルートが重複する場合は、事前に調整が必要です。
  • 設定の連携:ビジネスフォンと光回線(特にひかり電話)の設定は連携が必要なため、両業者間の情報共有が重要です。

最も効率的なのは、ビジネスフォンと光回線の両方を扱っている専門業者に依頼する方法です。このような業者であれば、システム全体を考慮した最適な設計と工事スケジュールを提案してもらえます。また、導入後のサポートも一元化できるため、トラブル時の対応もスムーズです。

なお、既存の電話システムから新システムへの移行を伴う場合は、業務への影響を最小限に抑えるための移行計画も重要です。可能であれば週末や業務閑散期に工事を設定するか、段階的な移行計画を立てることをおすすめします。

ひかり電話サービス利用者の声

ひかり電話.comを通じてNTT回線を導入された方々から、多数の喜びの声が届いています。特に「手続きの煩雑さから解放された」「開業準備の負担が減った」といった評価が多く、業種別の導入事例も豊富です。

それぞれのビジネスニーズに合わせたソリューションを提案し、利用者の業務効率化と通信コスト削減に貢献しています。実際の体験談は、これから導入を検討される方にとって貴重な参考情報となるでしょう。

ひかり電話.comでは業界や規模を問わず、最適な通信環境構築をサポートしていますので、お気軽にご相談ください。

飲食・宿泊業

飲食・宿泊業の方からは、特に開業準備における時間短縮手続きの簡便さに関して高い評価を得ています。開店までの限られた準備期間の中で、通信環境を迅速に整えることが重要な課題となるためです。

カフェ&ダイニング ギリギリ様からは「店舗用のインターネットを手配しました。どのサイトを見てもインターネットの月額利用料が変わらないので、一番信頼できそうな会社にお願いしました」とのお声をいただきました。信頼性を重視した選択の結果、満足いただけたことを嬉しく思います。

居酒屋 YOKOO様からは「作業を代行していただけたので、こちらでやることはほとんどありませんでした。開店の準備で急がしかったので、手間を掛けずに済んだことはとてもありがたいですね」と、業務負担の軽減について高評価をいただきました。飲食店開業時はさまざまな準備に追われるため、通信環境の構築を丸ごと任せられることの価値は大きいようです。

株式会社でんでん様は「店舗オープンのことも考え、ホームページの作成も同時に依頼していましたので、電話番号をすぐに手配してくれたのはありがたかったです」と、総合的なサービス提供について評価いただきました。

飲食・宿泊業では特に「とにかく納期を早めたい」というニーズが強く、そうした要望に応えるため、優先工事枠の確保や手続きの迅速化に力を入れています。また、店舗でのひかり電話の利用方法についても、業種特性に合わせた提案を行い、開業準備でお忙しい中でも、スムーズな通信環境の構築をサポートしています。

サービス業・不動産業

サービス業の方からは、コストパフォーマンス将来を見据えた提案力に関する高い評価を得ています。

HAIR SALON GPS様からは「固定電話を準備することが目的でしたが、今後インターネットを使うことを考慮して、インターネットも安く手配することが出来ました」との声をいただきました。現在のニーズだけでなく、将来的な展開も考慮した提案が喜ばれています。美容室では予約システムのオンライン化など、インターネット活用の幅が広がっていることから、先を見据えた環境整備が特に重要です。

株式会社G.M.G様は「インターネット回線サービスの料金を比較した結果、フレッツ光が最安値でした。ヒカリ電話ドットコムさんにフレッツ光とひかり電話の手配をお願いしたところ、オペレーターの方の対応がとても丁寧で安心感を覚えました」と、コスト面と対応の丁寧さを評価いただきました。

マージャンサロン ひまつぶし様からは「オペレーターの方からおトクな使い方を提案していただいたおかげで、必要ないコストを省くことができました。臨機応変に対応していただき、大変感謝しています」と、コスト最適化の提案に満足いただけました。サービス業では利益率の管理が重要であり、通信コストの最適化は経営に直結する問題です。

不動産業の株式会社Life innovation様は「全てまとめてお願いする事が出来ました。ビジネスパートナーとして今後とも取引は大切にしたいですね」と、ワンストップソリューションの価値を認めていただきました。不動産業では特に複数の通信サービスや事務機器を連携させることが多く、一括して対応できる当社のようなサービスが重宝されています。

ヒカリ電話.comでは「失敗しない電話回線の選び方」をモットーに、ご利用環境に適した料金プランや、利用料を抑えるための方法などを、業種特性を理解した上で提案しています。特にインターネットに詳しくない事業者様でも安心してご利用いただけるよう、丁寧なサポートを提供しています。

医療・福祉・小売業

医療・福祉業界のお客様からは、開業時の負担軽減安心感に関する高い評価をいただいています。

株式会社 キャッチ・ザ・レインボー様からは「開業準備で忙しかったので、フレッツ光とひかり電話の手配を代行してもらえたのは本当に助かりました」との声をいただきました。医療・福祉施設の開設には許認可や設備整備など多くの準備が必要ですが、通信環境の整備を当社に任せていただくことで、他の重要な業務に集中できたとの評価です。

株式会社 あっとほーむ様は「固定電話手配の手続きを代行していただけたので、手配する手間を大幅に削減することが出来ました」と、手続きの煩雑さから解放されたことを喜んでいただきました。特に福祉業界では、利用者との信頼関係構築のために安定した通信環境が重要であり、専門家による確実な導入が高く評価されています。

小売業のお客様からは、コスト削減効果への高い評価をいただいています。

ガレージ寿様は「固定電話料金を見直していただきました。ここまで安くなるとは…ホントに驚きです!」と、大幅なコスト削減に驚かれました。既存の通信費を見直すことで、業績改善に貢献できたことを嬉しく思います。特に小売業では利益率の確保が重要であり、固定費の削減は直接的な経営改善につながります。

株式会社KIKUNOBU様からは「電話は基本的に受けるだけなので、毎月の利用料金が安い固定電話サービスを探していました」との声をいただき、使用状況に合わせた最適なプラン提案ができました。利用実態に合わせたサービス選択は、無駄なコストを省く重要なポイントです。

教育・学習支援業のセルフ・ディフェンス・エデュケーションズ様からは「最適なプランをすばやく提案、滞りなく手続きしてくれました。実にスムーズでした。次もお願いしたいですね」と、スピーディーかつ適切な対応を評価いただきました。

当社では多くの法人様、個人事業主様の電話回線を手配してきた経験を活かし、手間を最小限に抑え、最短日程で手配することを心がけています。特に開業時にはさまざまな準備が必要なため、通信環境の構築を丸ごとお任せいただくことで、本業に集中していただけるよう支援しています。

まとめ

NTTの電話回線工事には、建物の設備状況や回線種別によって一定の初期費用がかかります。また、加入電話は月額料金や通話料が高くなりやすく、長期的に見るとコスト負担が大きくなりがちです。

一方、ひかり電話(IP電話)は月額550円から利用可能で、通話料も全国一律3分あたり8.8円と非常にリーズナブルです。業務用としても十分な音質で、インターネット回線とのセット契約によって工事費や機器費用を抑えられるケースもあります。

さらに、「ヒカリ電話.com」などの正規代理店を経由すると、キャッシュバックや工事費無料といった法人向けキャンペーンが適用されることもあり、初期導入のハードルを大きく下げることが可能です。

「初期費用をできるだけ抑えたい」「トータルの通信コストを下げたい」という方は、お気軽にヒカリ電話.comにお問い合わせください。

 

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