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インターネットは現代のビジネスに不可欠なインフラです。新規で法人を立ち上げたばかりの企業にとって、適切なインターネット環境の構築は重要な経営課題の一つです。ここでは、法人向けインターネット新規契約の種類、申込手続き、工事の流れ、そして通信コスト削減のポイントについて、初心者にもわかりやすく解説します。インターネットに詳しくない経営者の方でも、この記事を読めば最適な選択ができるようになります。
法人向けインターネット回線の種類
法人向けインターネット回線には主に光回線、ADSL、モバイル回線などがあります。中でも現在の主流は高速通信が可能な「光回線」です。光回線は安定した通信速度を確保でき、複数の端末を同時接続しても快適に利用できます。
法人契約では個人向けとは異なり、固定IPアドレスやセキュリティサービスなどのビジネス特化のオプションも充実しています。事業規模や用途に合わせて最適な回線を選びましょう。
光回線(フレッツ光・ドコモ光・auひかりなど)
光回線は最大1Gbpsという高速通信が可能で、法人向けインターネット接続の主流です。NTT系列のフレッツ光、ドコモ光、KDDIのauひかりなど複数の事業者が展開しています。法人契約では、固定IPアドレスやビジネス向けセキュリティサービスなどのオプションが充実しているのが特徴です。
また、多くの事業者が「ひかり電話」などのIP電話サービスとセットで提供しており、通信環境と電話環境を同時に整備できます。導入には工事が必要ですが、安定した高速通信が必要な企業には最適な選択肢です。契約期間は2〜3年の縛りがあることが多いため、契約前に条件を確認しましょう。
ADSL回線
ADSLは既存の電話線を利用したインターネット接続サービスです。光回線と比較すると通信速度は劣りますが、導入コストが低く、工事も比較的簡単です。中小規模の事業所で利用者が少ない場合や、大容量データのやり取りが少ない業種には適しています。
ただし、NTTのADSLサービスは2023年1月末に新規受付を終了しており、今後は完全に光回線へ移行していく流れです。既存のADSL回線を使用している企業は、早めに代替サービスへの移行を検討する必要があります。
また、通信速度は電話局からの距離に大きく影響されるため、事業所の立地条件も考慮する必要があります。
モバイル回線(ポケットWi-Fi・ルーター)
モバイル回線は工事不要で即日開通できる手軽さが最大の魅力です。ポケットWi-Fiやモバイルルーターを利用すれば、固定回線がない環境でもインターネットに接続できます。
また、社外での商談や出張先でも同じ環境でネット接続できるメリットがあります。ただし、データ通信量に制限がある場合が多いため、大量のデータをやり取りする業務には不向きです。
また、固定回線と比べると通信速度や安定性では劣ります。テレワークの導入や臨時オフィスの開設、バックアップ回線としての利用など、柔軟な働き方を支援するツールとして活用するのが良いでしょう。
法人向け専用回線(ビジネスイーサ・専用線)
ビジネスイーサや専用線は、高いセキュリティと安定性を求める企業向けのプレミアムなインターネット回線です。一般的な光回線と異なり、回線を占有して使用するため、通信速度が安定し、高いセキュリティを確保できます。
また、SLAによるサービス品質保証があるため、回線トラブル時の対応も迅速です。ただし、月額費用は光回線の数倍から数十倍となるため、導入には費用対効果の検討が必要です。
オンライン決済システムを持つECサイト運営企業や、機密情報を扱う企業、24時間体制のサービスを提供している企業などに適しています。
回線種類 | 特徴 | 通信速度 | 初期費用・工事 | 月額費用 | 向いている企業 | 注意点 |
---|---|---|---|---|---|---|
光回線 (フレッツ光・ドコモ光・auひかりなど) | • 高速通信 • 安定した接続 • 固定IPアドレス対応 • ビジネス向けセキュリティ • IP電話サービス |
最大1Gbps | 工事必要 | 中〜高 | • 複数端末利用企業 • 大容量データ処理企業 • オフィスワーク中心の企業 |
• 2〜3年の契約縛り • 導入に工事期間必要 |
ADSL回線 | • 既存電話線利用 • 導入コスト低め • 工事が簡単 |
数Mbps〜数十Mbps (距離依存) | 比較的安価 工事は簡易 |
低〜中 | • 小規模事業所 • 利用者が少ない企業 • データ通信量が少ない業種 |
• 2023年1月末に新規受付終了 • 電話局からの距離で速度変動 • 今後は光回線へ移行 |
モバイル回線 (ポケットWi-Fi・ルーター) | • 工事不要• 即日開通 • 持ち運び可能 • 場所を選ばない |
数十Mbps〜数百Mbps (環境依存) | 工事不要 | 中 | • テレワーク導入企業 • 外回り営業中心の企業 • 臨時オフィス・イベント • バックアップ回線 |
• データ通信量制限 • 通信速度や安定性に劣る • 大量データ処理に不向き |
法人向け専用回線 (ビジネスイーサ・専用線) | • 回線占有• 高セキュリティ • 安定した速度 • SLAによる品質保証 • 迅速な障害対応 |
数十Mbps〜10Gbps | 高額 | 高〜非常に高 (光回線の数倍〜数十倍) | • オンライン決済システム運営 • 機密情報取扱企業 • 24時間体制サービス • 大企業・金融機関 |
• コストが非常に高い |
【参考サイト】https://www.ntt.com/business/services/network/internet-connect/ocn-business/info/announce/2023/0526_01.html
インターネット回線導入の手続きと工事の流れ
インターネット回線の導入手続きは、プロバイダ選びから始まります。法人契約の場合、個人契約と異なるポイントがいくつかあるため注意が必要です。まず、会社の登記簿謄本や印鑑証明書などの書類が必要です。
また、固定IPアドレスなど法人向けのオプションサービスも検討しましょう。
申し込みから開通までは通常2〜3週間程度かかります。余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。
導入前の準備と確認事項
インターネット回線を導入する前に、いくつかの重要な確認と準備が必要です。
まず、事業所が回線提供エリア内かどうかを確認しましょう。次に、必要な通信速度を見積もるために、同時接続する端末数や主な用途(メール・Web閲覧程度か、オンライン会議やクラウドサービスの利用が多いか)を整理します。
また、法人契約には会社の登記簿謄本や代表者印、場合によっては賃貸物件の場合は管理会社の工事承諾書なども必要です。さらに、固定IPアドレスやセキュリティサービスなど、業務に必要なオプションを事前にリストアップしておくと、スムーズに契約手続きを進めることができます。
開通工事の日程調整も必要なので、開業や引っ越しのスケジュールを考慮して余裕をもって申し込みを行いましょう。
申し込み手続きと必要書類
法人でインターネット回線を契約する際は、個人契約と比べて必要書類が増えます。
一般的に必要となる書類は、登記簿謄本(履歴事項全部証明書)、代表者印(実印)、印鑑証明書などです。また、クレジットカード払いではなく口座振替を選択する場合は、通帳と届出印も必要です。申し込み方法は、各事業者のWebサイトからのオンライン申し込み、電話での申し込み、または代理店によっての申し込みが一般的です。
特に初めての契約の場合は、専門知識を持った代理店に相談すると、適切なプランの選定から開通までサポートしてもらえるメリットがあります。
また、契約内容(基本料金、契約期間、解約時の違約金など)をしっかり確認し、不明点があれば必ず質問しておきましょう。申し込み後、審査を経て契約が成立します。
工事のスケジュールと内容
インターネット回線の開通工事は、申し込みから通常2〜4週間程度で行われます。繁忙期や地域によっては、さらに時間がかかる場合もあるため、開業予定日や事業開始日の1ヶ月以上前には申し込みを済ませておくことをおすすめします。
工事当日は、立ち会いが必要です。工事の内容は、主に外線工事と内線工事に分かれます。外線工事では、電柱から建物までの回線を引き込み、内線工事では建物内の配線やモデム・ルーターの設置を行います。
工事時間は環境によって異なりますが、一般的に2〜3時間程度です。
工事前に、モデムやルーターの設置場所を決めておき、電源コンセントの確保や周辺機器の配置を考慮しておくとスムーズです。また、工事完了後にインターネット接続の確認とWi-Fi設定を行い、全ての端末が正常に接続できることを確認しましょう。
通信コストを抑えるためのポイント
法人のインターネット契約で通信コストを抑えるためには、いくつかのポイントがあります。
まず、実際の利用状況に合わせたプランの選択が重要です。過剰なスペックのサービスを契約すると無駄な出費になります。また、プロバイダと回線事業者のセット割引や長期契約割引などを活用するのも効果的です。
さらに定期的な見直しを行い、より良い条件の事業者へ切り替えることでコストダウンが可能になります。
適切なプランの選択
インターネット回線の料金を抑えるには、まず事業規模や利用状況に合った適切なプランを選ぶことが重要です。従業員数が少なく、メールやWeb閲覧が主な用途であれば、高額な法人向け専用回線ではなく、ビジネス向け光回線で十分な場合が多いです。
また、同一事業者で固定電話やモバイルとセットで契約すると割引が適用されるケースが多いので、既存の契約状況も考慮しましょう。さらに、契約期間を長めに設定することで月額料金が割引されるプランもあります。
ただし、長期契約の場合は中途解約時の違約金も高額になる傾向があるため、事業の将来計画も考慮して判断することが大切です。
契約前に複数の事業者の料金プランを比較し、初期費用や月額料金だけでなく、契約期間や解約条件も含めて総合的に検討しましょう。
オプションサービスの見直し
多くの法人向けインターネットサービスでは、さまざまなオプションサービスが提供されています。セキュリティサービス、固定IPアドレス、クラウドストレージなど、便利なサービスが多いですが、不要なオプションを契約していると月額コストが膨らむ原因になります。
たとえば、セキュリティ対策は重要ですが、すでに別途セキュリティソフトを導入している場合は重複している可能性があります。また、固定IPアドレスは自社サーバーを運用する場合には必要ですが、そうでなければ不要な場合も多いです。
契約時に「とりあえず」という理由で追加したオプションが、実は使われていないというケースも少なくありません。定期的に利用状況を確認し、真に必要なオプションだけを残すことでコスト削減につながります。
また、複数のオプションをセットで契約すると割引が適用される場合もあるので、必要なオプションをまとめて契約するのも一つの方法です。
定期的な見直しと最適化
インターネット回線の契約は、一度締結したら終わりではありません。技術の進化や市場競争によって、より良い条件のサービスが常に登場しています。したがって、1〜2年に一度は契約内容を見直すことをおすすめします。
特に契約更新のタイミングは、違約金なしで他社サービスへ移行できる絶好の機会です。見直しの際には、現在の使用状況(データ通信量、同時接続数など)を分析し、実際のニーズに合ったプランを再検討しましょう。
また、複数の事業者から見積もりを取り、料金だけでなくサポート体制やサービス品質も比較することが重要です。さらに、交渉の余地がある場合も多いため、長期利用を条件に割引を依頼するなど、積極的に交渉することで条件が改善することもあります。
通信費は固定費として毎月発生するため、わずかな削減でも年間では大きな差になります。
削減戦略 | 具体的な方法 | 効果 | 注意点 |
---|---|---|---|
適切なプランの選択 |
• 事業規模・利用状況に合わせたプラン選定 |
• 過剰スペックによる無駄な出費を防止• セット割引で月額料金削減 • 長期契約で基本料金割引 |
• 長期契約は中途解約時の違約金が高額• 事業計画を考慮した契約期間設定が必要 • 初期費用・月額料金・契約条件を総合的に検討 |
オプションサービスの見直し | • 不要オプションの解約 • サービス重複の排除 • 必要なオプションのセット契約 • 利用状況の定期確認 |
• 月額コストの削減• オプションセット割引の適用 • 真に必要なサービスへの集中投資 |
• セキュリティ対策など必須機能の見極め• 固定IPなど業務上必要な機能の判断 • 「とりあえず契約」の見直し |
定期的な見直しと最適化 | • 1〜2年ごとの契約内容見直し • 契約更新時の他社サービス比較 • 使用状況の分析(通信量・接続数) • 複数事業者からの見積り取得 • 条件交渉(長期利用での割引交渉など) |
• 市場競争や新サービスの恩恵• 違約金なしでの乗り換え • わずかな削減でも年間では大きな差 |
• 料金だけでなくサポート品質も考慮 |
※2025年3月現在
よくある質問
法人向けインターネット回線の導入に関しては、多くの疑問や質問が寄せられます。
ここでは、特に多い質問とその回答をまとめました。開通までの期間や必要な書類、トラブル時の対応などに関する疑問を解消し、スムーズな導入をサポートします。
不明点がある場合は、契約前に必ず各事業者に確認することをおすすめします。
Q1. インターネット回線を新規契約する際、どのくらいの期間がかかりますか?
インターネット回線の新規契約から開通までの期間は、回線の種類や地域、建物の状況によって異なります。一般的な光回線の場合、申し込みから開通まで2〜4週間程度を見込んでおく必要があります。
特に新築の建物や、光回線が未整備のエリアでは、さらに時間がかかることがあります。繁忙期(3〜4月や年末年始)は工事の予約が取りにくくなるため、余裕をもった計画が必要です。
一方、モバイル回線(ポケットWi-Fiなど)であれば即日から数日で開通が可能です。急ぎでインターネット環境が必要な場合は、光回線が開通するまでの一時的な手段としてモバイル回線を併用するのも効果的です。
開通までの時間を短縮するコツとしては、申し込み時に必要書類を全て揃えておくこと、工事日の候補を複数用意しておくことが挙げられます。また、マンションなど集合住宅の場合は、管理組合や管理会社の承諾が必要になることもあるため、事前に確認しておきましょう。
Q2. 法人契約と個人契約の違いは何ですか?
法人契約と個人契約には、いくつかの重要な違いがあります。まず、契約時に必要な書類が異なります。法人契約では会社の登記簿謄本や代表者印、印鑑証明書などが必要です。
また、サービス内容にも違いがあり、法人向けには固定IPアドレスの提供、ビジネス向けセキュリティサービス、優先サポートなどのオプションが用意されています。
料金面では、一般的に法人契約の方が月額料金が高めに設定されていますが、その分サービスレベルアグリーメント(SLA)による品質保証があり、トラブル時の対応も迅速です。
特に重要なのはサポート体制の違いで、法人契約では専用のサポートデスクが用意されていることが多く、障害復旧の優先度も高く設定されています。
契約期間も法人契約の方が長めに設定されていることが多く、その分違約金も高額になる傾向があります。事業の将来計画も考慮して、適切な契約形態の選択が重要です。
小規模事業者の場合、コスト削減のために個人契約を検討することもありますが、事業の成長や安定性を考えると、法人契約のメリットも大きいため、総合的に判断しましょう。
Q3. 固定IPアドレスは必要ですか?
固定IPアドレスの必要性は、ビジネスの内容や利用目的によって異なります。自社サーバーを運用する場合やVPNで社内ネットワークに接続する場合には固定IPアドレスが必要になることが多いです。
また、セキュリティの観点から特定のIPアドレスからのみアクセスを許可するシステムと連携する場合も固定IPアドレスが求められます。
一方、主にWebブラウジングやメール、クラウドサービスの利用が中心の企業であれば、通常の動的IPアドレスで十分対応できます。特に小規模事業者や創業間もない企業では、まずは動的IPアドレスでスタートし、必要に応じて後から固定IPアドレスを追加するという選択肢もあります。
固定IPアドレスは月額料金が追加で発生することが多く(一般的に500〜2,000円程度)、また設定や管理にも専門知識が必要となる場合があります。自社のIT環境や将来的な拡張計画を考慮して、本当に必要かどうかを判断することが重要です。不明な点がある場合は、IT担当者やネットワーク専門家に相談することをおすすめします。
当社サービス利用者の声
ヒカリ電話ドットコムでは、多くのお客様に満足いただいております。特に飲食・宿泊業、サービス業、不動産業、医療・福祉業、卸売・小売業、教育・学習支援業などさまざまな業種のお客様から好評をいただいています。
ここでは実際にご利用いただいているお客様の声を紹介します。お客様からは「手配が店舗のオープンに間に合って良かった」「電話番号を選べてよかった」「固定電話だけでなく、インターネットも手配することができた」など、多くの喜びの声をいただいています。
飲食店オーナーからの声
「開店準備で忙しい中、インターネット回線の手配をスムーズに対応してもらえて本当に助かりました。オープン前はとにかく時間との戦いでしたが、ヒカリ電話ドットコムさんは他社と比較しても信頼できると感じて依頼しました。実際、対応も早く、オープンに間に合わせてくれたので大変感謝しています。」
サービス業オーナーからの声
「美容室開業にあたり、固定電話とインターネット環境の構築が必要でした。最初は固定電話だけの予定でしたが、将来的なオンライン予約システムの導入も考慮して、インターネットも含めた提案をいただけたのが決め手となりました。特に良かったのは、さまざまな通信事業者の料金プランを比較検討してくれたことです。」
中小企業経営者からの声
「弊社ではオフィス移転に伴い、インターネット回線だけでなく、ビジネスフォンやコピー機なども含めた総合的なオフィス環境の構築が必要でした。ヒカリ電話ドットコムさんには通信環境からオフィス機器まで全てまとめて手配していただけたのがとても助かりました。」
まとめ
法人向けインターネット新規契約には、光回線、ADSL、モバイル回線、専用線などさまざまな選択肢があります。事業規模や用途に合わせて最適な回線を選び、必要書類を揃えて申し込みしましょう。コスト削減のためには、適切なプラン選択、不要なオプションの見直し、定期的な契約内容の再検討が重要です。
また、固定IPアドレスなど、本当に必要なオプションを見極めることもポイントです。導入までの期間は回線の種類によって異なるため、余裕を持ったスケジュール設定が大切です。
お客様の声にもあるように、専門業者に相談することで、手間を省きながら最適な通信環境を構築できます。